浜田山は庵主が学生の頃に下宿していた街だ。この「安藤」がいつからあるのか分からないが、少なく とも学生の頃に来た覚えはない。それにしてもおもしろい造りのお店である。建物全体がコンクリートの打ち放しであるだけでなく店の中もそうであるため、なんとなく店内に入っても見る角度によっては、建物の外に居るような気がするのである。つまり店内の内壁が建物の外壁のような感じがするのである。そこに暖炉(囲炉裏ではない)があり、 |
そしておびただしい民芸調家具がところ狭しと置いてある。ガイドブックの写真を見ると広く見えるが実は相当狭い。でも不思議なことに「とてもリラックスできる空間」に出来あがっているのである。さて、肝心の蕎麦である。自家製粉とのことである。それだけのことはあるややざらざらした舌当たりの風味高いそばが供される。しかし、水きりが悪いせいか、あるいはそばの表面の状態のせいでそうなるのか1つのちょぼ全体が水っぽく感じる。つまり、口に入れたときに「水」が隣り合った1本1本のそばを繋いでしまっていることを舌が微妙に感じとってしまうのである。おそらく、そばの表面が甘皮の破片を活かしているために凹凸を持っており、そこに水が溜まるのだろうと思う。これは好みの問題であろうと思う。つゆは出汁が効いていて素晴らしい。ごまだれも絶品である。近くにお住まいの方は特に夜お出かけになるとよいと思う。
杉並区浜田山3-34-25
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03-3306-0295 |