二子玉川 「一香庵」     住所・地図等へ 全店一覧へ 

  ご覧のとおりデパートの中のレストラン街に当店はある。この写真からもある程度お分かりいただけると思うが内外装には相当な思い入れがある。正面右の打ち場の広さといい清潔さといい、ご店主の心構えが伺える。
 実はこのお店、柴田書店刊「そばうどん」29号の中の「新作店舗選'99」に掲載されている。記事によるとこの凝った内装には7000万円もの費用がかけられているとのことである。
  店内の写真がないので残念だが、大きなテーブルあり、板敷きの小上がりあり、二人掛けのテーブルありと、入念に考えて作られている。テーブルは椅子はくるみ材を使ってあるそうで、そのせいか全体に非常に清楚で且つ高級感溢れる雰囲気を醸し出している。
  同記事からの受け売りが続くが当店はまだ伊東にあったころの一茶庵「そばうどん教室」に学ばれた小峯由香氏が営んでおられるとのこと。同氏は立川でも「一茶庵」を経営している。つまり、当店は「一茶庵」の「一」と「由香」の「香」の字を合わせたものと思われる。
  さて、いつものようにせいろを頂いた。一茶庵の流れを正統に汲んで、きれいに三つの山に盛られた美しいせいろが運ばれてきた。太過ぎず、細過ぎず、完璧な切り幅、二八らしい淡いあずき色。どれをとっても期待の高まる表情をもったそばである。
  ひとたび口に運ぶや、その期待どおりのコシ、風味、エッジ感。すべてがせいろとはかくあるべしと思わせるような麺である。量もまずまずである。
  「つゆ」はそれだけをちょっとすすると「なんと薄い。ここも一茶庵系に多いつゆが麺負けするパターンかな」と一瞬とまどったが、実際に麺に絡ませてみるとこれが以外によく合った。何が違うのか、答えは見つからなかったが、このお店では麺とつゆが見事なバランスを得ていた。
  こんなに素晴らしいそば屋が入っているニコタマの高島屋は偉い。

世田谷区玉川3-17-1 玉川高島屋SC南館6階    03-3707-2727地図は左の住所をクリック、但し、地図は高島屋本館を指していますが、当店は南館にあります。)
高島屋が休みの日は休みと思われます。  11:00-2
2:00

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