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鶯谷駅南口を出たところにある。「天下御免蕎麦」の看板が目印である。老舗らしい落着いた店構えがすぐ前のタクシーの行列と好対照である。 角地にあるため出入口が２ヵ所ある。引き戸を開けて中に入るとかなりの混み具合。座って品書きを見ると別製そば「３０００円」の文字。「お一人様、２枚まで。」と書いてあるのが目に飛び込む。内心「ヒェー！」と叫ぶが何食わぬ顔を装って先を見る。 |
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鶯谷駅南口を出たところにある。「天下御免蕎麦」の看板が目印である。老舗らしい落着いた店構えがすぐ前のタクシーの行列と好対照である。 角地にあるため出入口が２ヵ所ある。引き戸を開けて中に入るとかなりの混み具合。座って品書きを見ると別製そば「３０００円」の文字。「お一人様、２枚まで。」と書いてあるのが目に飛び込む。内心「ヒェー！」と叫ぶが何食わぬ顔を装って先を見る。 |
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あった、ふつうのセイロが。それでも７５０円である。かなりのお値段だ。
さて、頼んだせいろが出てきてまた少しおどろいた。せいろは竹で編んだ四角のバスケットのようなものに入って来た。 しかし、麺を一見して期待の高まる麺姿である。太くなく細くなく最適な切り幅。プ〜ンと香ばしい蕎麦の香りがする。箸で数本つかむとすっと適量が上がってくる。この感じがたまらなく心地よい。すっと口に含むと、案の定しっかりしたコシと切れのいいエッジ感。蕎麦の香ばしさが口一杯に広がっていく。 つゆは全く要らない。このまま、竹のバスケットに広げられたそばをそのまま「生（き）」で全部頂いてしまいたい誘惑にかられる。 でもせっかくだから、つゆを使う。あえて言うならつゆはごく普通の線である。しかし、麺の素晴らしさを少しも損なうことなく、ガシっと麺に絡まるところはさすがである。 陶器のカラフのような器に入ってくる蕎麦湯も美味い。天下御免蕎麦も食べてみたいが、そうでなくても非常にレベルの高いお店である。 台東区上野桜木1-16-68 03-3822-2288 （地図は不正確なのでJR鶯谷駅南口を目指して下さい） 火曜 休 11：00-21：00 |