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ひとことで言ってしまうと「とにかく素晴らしいからぜひ一度お訪ね下さい」ということに尽きる。 そばそのもののは石臼挽きのやや粒子の粗めの風味豊かなものを使い、それをカウンター越し（実はカウンターが低いためオープン・キッチン状態になっている）に手さばき鮮やかに茹で上げてくれる。釜、生舟、そばを湯に投入するときの手さばき、ざるで掬い上げる瞬間、そしてそれをまず面水（つらみず）でさっと洗い、冷水に通して器に盛るその瞬間までが正に芸術である。ご主人であろうその方がそばを供する全てのステップに常時細やかに神経を使いながら最高のものを提供せんとするその緊張感が生き生きと伝わってくるの である。 そばやを始めるならかくありたいと思うお店である。 |
