靖国通りの飯田橋と市ヶ谷の間にある市谷田町の交差点を曲り、坂を上がっていく。坂道が斜め右に少し折れるちょっと手前の左側にこの「蕎楽亭」はある。すぐ隣にはラーメン屋やそば屋もありちょっとした「麺処集積地域」だ。ちなみにこの坂を登り切り、もう少し歩いて中町まで行くと右側に名店「たかさご」がある。余談だが「たかさご」もうっかりすると見過ごしてしまいそうなお店なのでご注意を。
さて、当店はあの猿楽町「松翁」で修行をされたご主人が独立して開いたと聞いている。道に面したとろころに打ち場があり、中にはいるとカウンター席越しに調理の様子が目の前に広がる。 カウンターの反対側にテーブル席がいくつか。明るく若々しいお店である。 さて、お勧めはまずは「並そば」と「うどん」の「めおともり」。が、「田舎」もあるし、「ひやむぎ」もある。目の前でさっと茹であがる蕎麦も香ばしく素晴らしいが、実は「うどん」、とりわけ「ひやむぎ」こそ絶品である。 |
「うどん」はオーストラリア産と国内産の小麦をブレンド。色はややクリーム色なのだが、麺の外周が透明で中の方が少し色が濃くなっている、そんな印象だが、うどんもひやむぎも細切りで抜群の舌触りに、絶妙のコシ。ほんのり感じる塩の味。根が関西人の私にとっては最高のうどんと思える。 もちろん「松翁」仕込みの蕎麦の美味しいお店のひとつとして当店を推薦するが、「うどん」の素晴らしさを見逃す手はない。その場で生きた穴子を捌いて揚げる天ぷらなど酒肴の充実も特筆もの。 ぜひ、夜お腹を空かして蕎麦・うどん両方を堪能されることを強くお勧めする。 新宿区払方町15-6 03-3269-3233 (地図は左の住所をクリック) 日・祝日休 11:30-15:00 17:00-21:00 (土は昼のみの営業) |