|
庵主の手元には当店の主、上杉安雄氏が西荻窪「鞍馬」の吹田政巳氏と対談している記事を載せた雑誌（Mook）がある。それによると、上杉氏は足利一茶庵で友蕎子（あるいは蕎聖）と呼ばれた片倉康雄氏の息子さんである敏雄氏に師事したそうである。ここにも一茶庵の流れを汲む素晴らしい蕎麦屋があった。 店は上杉氏のそばへの思いをぎっしりと詰めこんだそば屋らしいつくりである。そばは清冽の極み。つゆもきりっとしまり麺・つゆ共に至高の出来である。 吉祥寺の駅の方から、井の頭公園というよりは動物園の方に散歩した後、このお店でそばを手繰れば最高の気分か。 |
