駒形「蕎上人」    住所・地図等へ    全店一覧へ 

   3年ほど前までは一茶庵と名乗っていたお店である。「そば焼みそ」が絶品。玉子焼きも濃い目の「出汁」でばっちり味がついている白金「利庵」系ではなく、ごくあっさりとしたお味ながら、じっくりと味の載ったものでユニークな味わいである。「やまかけとろろ」という山芋のメニューも、庵主は醤油なしで食べきれるほど旨かった。さて、桜満開の時期に伺ったので最大の収穫は「さくら切り」であった。
   これは「大島桜」の若葉でさくらの風味を出したもので、とても爽やかで美味しかった。五色をいただいたのだが、さくら、柚子、せいろ、田舎、けしの順に美味しかった。名前は変わっても一茶庵直系のお店であることはこの変わりそばのレベルの高さから証明されているような気がした。一段高くなった座敷の奥には友蕎子(「蕎聖」と呼ばれた片倉康雄氏)の額があったが、同じ(ような)ものを九段「一茶庵」でも見かけた。本日いただいたお酒は〆張鶴であったが、銘酒とは言え、お酒のお値段がちと高すぎるような。 ビルの3Fではそば打ち教室も開かれているが、そのオープンがきっかけで一茶庵の看板を「蕎上人」に架け替えられたそうである。 (2000.4.9)

台東区駒形2-7-3  03-3841-7856  (地図は住所をクリック)
月曜、第2、4日曜日 11:30-14:00、17:00-20:30(L.O.)

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